久々にフィルムで撮影して暗室に行く

久しぶりにフィルムでの撮影、そして暗室ワークをやってきました。
私自身は近年デジタルカメラで撮影→プラチナ・パラジウムプリント、というプロセスを経て作品作りをすることが多いので、アナログプリントそのものはしょっちゅう実施しています。
が、プラチナ・パラジウムプリントは暗室は使わないので、暗室自体に入るのは久しぶりなんです。

PHOTO YOKOYAMA開催中

2019年1月から3月まで、PHOTO YOKOHAMAと題して横浜にて写真のフェスティバルが開催されていて、この期間中に多くの写真イベントが横浜で催されます。
2/28~3/3まで、パシフィコ横浜で催されるCP+2019もパートナーイベントの一つです。
同じパートナーイベントとして、写真家・生越文明氏が企画した写真展、”銀の粒に惚れ、ピクセルにときめく -フィルムとデジタルで表現は変わるか?-”が、催されますが、生越さんより直々にお声がけを頂いて、こちらに参加させて頂くことになりました。

PHOTO YOKOHAMAパートナーイベント
銀の粒に惚れ、ピクセルにときめく -フィルムとデジタルで表現は変わるか?-

  • 日時:2019年3月1日(金)~ 3月10日(日) 12:00-20:00(日曜日~18:00)
  • 開催場所:gallery fuhttps://galleryfu.com/access/)(入場無料)
  • 主催:gallery fu
  • 協力:写真家 生越文明

同じ作者が、モノクロのデジタルカメラ撮影作品、フィルムカメラ撮影作品を1点ずつ展示し、その表現方法に差がでるのか?という試みです。
レギュレーションに、デジタル作品はA4写真用紙にプリント、フィルム作品は六つ切RC印画紙にプリント、というものがあるので、いつも通りのデジタルカメラで撮影して和紙にプラチナパラジウムプリント、というのはレギュレーション違反になります(笑)
この2点1セットの展示のうち、フィルム作品をプリントするために暗室に入っていた、というわけです。

フィルムを介することでできること

さて、展示の趣旨がデジタルとフィルム、表現に差がでるか・・ということなんですが。
私自身、展示に参加させて頂いておいてこんなことを言うのも何ですが・・というか申し訳ない・・というか、なんですが、正直どうでもいいかな?と感じています(笑)
差がある、と感じる方も当然いらっしゃるでしょうし、事実差が出る方もいるでしょう。その反対も然り・・・です。
そもそも自分がデジタルで撮影してプリントはアナログ、とか、自分がいちばやりたいようにハイブリッドで作品作りをしている人なので、アナログだから、とかデジタルだから、というのは本当にどうでもよい。
私が今現在和紙にプラチナ・パラジウムプリントを選んだ制作を多く行うのは、

  • 一般的に、反射光で見ることが主だったプリントを透過光でみると、また一段違った表現が生まれること。
  • 透過光でプリントを見せるには、薄い和紙がもっとも優れている、と考えていること。
  • 薄い和紙に最も美しくプリントできるのがプラチナ・パラジウムプリントであると考えていること。

という3点に基づいています。各々、自分の考え、主張?に基づいた最適な手法を選べばいいのであって、それがデジタルなのかアナログなのか、というのはその選択の結果でしかありません。



とはいえ、せっかく企画に参加させて頂くので、ここは逆に発想をひっくり返してみて、フィルムカメラじゃないとできないことをやってみようかな、と考えました。PHOTO YOKOHAMA、というお祭りでもあることですし、実験的でも良いかな、と思いまして・・
フィルムカメラにしかないもの・・・答えは単純で、フィルムです(笑)
なので、物理的にフィルムがないとできないプリントを作ってみました。具体的にいうと、フィルムを印画紙に直接当てて印画する密着焼きです。
通常は1枚のプリントを作るために1コマのフィルムを引き延ばしたりして使うわけですが、1枚のプリントに対して複数コマのフィルムを用いた密着プリントを作っています。

※暗室での撮影イメージは写真家・武藤裕也さんの撮影です。画像の利用許可を頂きありがとうございます!

Hasselblad 500C/Mをお借りする・・

考えているできあがりの都合上、”真四角”で撮れるのが良かったので、たったそれだけの為に^^;お友達が所有する大切なHasselblad 500C/MとCarl Zeiss Planar 2.8/80をお借りしました。どうもありがとうございます・・。

Hassel、映写機のようですね。

じゃあデジタルは?

デジタルカメラじゃないとできないこと・・もいくつかあると思うんですが、それはあとは会場でご覧頂ければ・・と思います(と、思わせぶりにするほどたいしたことはできていませんすいません)
”デジタルだと1枚の重みが薄まり、フィルムだと1枚1枚大切に撮って・・・”みたいなお考えもたまに耳にします。そのお考えそのものは否定はしませんが、私自身はそうは思わないです。コストを抑えて数多く撮影することができるのも強みの一つ。一つの被写体に向き合って、撮ったそばから視認することを繰り返して、どんどん追い込んで行って自分が思う最高の1枚まで高めることだってできるわけです。その1枚が薄い、なんて思いません。
恐ろしく進化した高感度撮影なんかもそうです。デジタルデータになることで可能なポストプロダクションもあるでしょう。まあこのうち、”何か”を選びます(笑)

で、このようにわざとデジタルでできること、フィルムでできることを強く意識した作り込みをしたところで、”表現”としてみれば結果としては

変わらんよね

ということになるんじゃないかなあ、と、自分の中では予測しています。

自分はそうなんですが、他の出展者の方はもしかしたらあきらかに違う、びっくりな展示もあるかもしれません。
そんな、”出展者の間の差”を見る展示でもあるかな、と思います。

あっ、そういえば、ゼラチンシルバーのプリントを作品として展示するのは初めてのことになるんだと思います。

なお、展示が行われるgallery fuでは、今週末2/15から2/24まで写真家・三橋康弘氏企画の展示、”横浜の女(ヒト)”がスタートします。
同じ、PHOTO YOKOHAMAパートナーイベントの展示ですので、もしお時間ありましたらご覧ください。

その他、イベントの全容は以下でご覧になれます。
PHOTO YOKOHAMA PARTNER EVENT

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