浪江町再訪 – 請戸川リバーラインの桜

アイキャッチ画像撮影:Panasonic LUMIX G9 PRO, LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S

福島県の浪江町に行ってきました。
浪江町を貫いて流れる請戸川の中流域、請戸川リバーラインと呼ばれる遊歩道・サイクリングロード沿いに桜並木が存在することを知ったのは去年でした。
昨年は満開の盛りを過ぎたころで雨の中での撮影だったので、リベンジだ!と今年も訪れたのですが、今年は前日の季節外れの降雪(笑)、この日も午前10時過ぎで気温一桁と寒い一日となりました。

LUMIX G9 PRO, LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S

PENTAX K-1, HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

雪景色の中、沢山のソメイヨシノが並ぶ景色は非常に美しく壮観でした!

PENTAX K-1, HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

ご存じの通り、浪江町は福島第一発電所の事故のあと警戒区域に設定され、立ち入りが制限された地域です。
いまでは一部の立ち入り制限は解除されていて、この桜並木が立ち並ぶ地域は立ち入りすることが可能です。
そして町の中心部からも近く、以前も町の人口の多くが居住されていた地区なのですが、やはり多くの住民の方は避難先、新しい居住地となっている場所からはお戻りになっていないのが現状で、綺麗に咲いた桜もなかなか多くの方の目に触れるに至っていません。

浪江町のホームページより転載させて頂きます。

この桜並木が位置しているのは、浪江町HPに記載の上マップの青色、旧避難指示解除準備区域です。この区域は現時点では居住することも可能ですが、現時点で住民登録されている18,000人のうち、居住されているのは900人前後、とのことです。

加えて

避難指示解除前に実施した住民の帰還意向調査では、「帰還したいと考えている」が13.5%、「まだ判断がつかない」が31.6%、「帰還しないと決めている」が49.5%となっています(平成29年12月調査)。

とあるとおり、この先の多くの方が浪江には戻られない判断をされている、というのが現状です。

この日は桜を撮影したあと、中通り地区に抜けるために山側に向かって車を走らせて上マップの帰宅困難区域を通って行ったのですが、この帰宅困難区域は二輪車での通行が制限されいている・・・つまり車内(室内)から出ることが認められていない地域となります。なかなか難しい状況が今も、そして今後も続きます。

PENTAX K-1, HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

LUMIX G9 PRO, LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S

そのような中で、この桜は住民の有志の方がお手入れをされている、と聞きます。もしかしたら現時点では町外に生活の拠点が移っているなかで、ボランティアとしてこのような維持作業に関わられている方もいらっしゃるのかもしれません。1kmに渡って並ぶ140本のソメイヨシノの維持は簡単なことではないと思いますが、このような見えない努力で今年もこの光景に出会えたことに感謝するばかりです。

浪江に初めて来たのは2014年、まだ厳しく立ち入り制限されていた時に、知り合いの町民の方に同行して頂いて入れて頂いたのが最初で、その当時はまだ町外に退去するときに放射性物質のスクリーニング検査がありました。その後、2017年、2018年、そして今年、と訪れていますが、そのたび、少しずつ”町としての気配”が動きだしていることは感じています。2014年にスクリーニングを受けたスクリーニング場は現在はプレハブ小屋だけが残ってその役目を終えていました。

LUMIX G9 PRO, LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.

静かに、人々の再訪を待っている桜だな、と思います。
来年の春は、また新たな花、そして町の気配を感じられることを願って、次の再会を待ちます。

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