ネット回線の上り(アップロード)が遅かったという事実(その3:最終)

前々記事、前記事からの継続です。

ネット回線の上り(アップロード)が遅かったという事実(その1)
ネット回線の上り(アップロード)が遅かったという事実(その2)

問題となっていたPCに実装されていたNIC基板、QUALCOM ATHEROS製の”Killer E2500 Gigabit Ethernet Contoroller”がオンラインゲーム用途を意図しているNIC基板で、これを統括管理するソフトウェア”KILLER CONTOROL CENTER”が提供しているプロトコル制御機能が起因していたことがまず直接の原因でした。
これによって、特定のアプリケーションのネットワークプロトコルが優先され、ブラウザ経由でのネットワークアクセスの優先度が下げられていたのです。
まず、KILLER CONTOROL CENTERをアンインストールすることで、アップロード速度は80倍ほど改善しました。これによって下りが95Mbps~100Mbps、上りは15Mbps~20Mbps前後となりました。
私の用途では現況でも問題はないのですが、ADSLのような非対称性ではないはずの光回線では上りと下りに大きなアクセス速度差が出ることがおかしいので、もう少し調査してみることにしました。

ここで、我が家のネットワーク構成の図を再度載せます。

スイッチングハブのリンク速度が変

ここで、無線接続されているPC-Bのアップロード速度を確認してみると、70Mbps~80Mbpsコンスタントに出ています。やっぱり、PC-A~スイッチングハブの間でまだ何かおかしい・・

ここで、奥さんが使っている新たな”PC-C”を借りてきます(笑) これもノートブックPCなのですが、比較的大型のノートなので有線ポートを持っているのです。PC-AをLANから外して、そのまま同じケーブルをPC-Cの有線ポートに接続してスピードテストしてみたところ、80Mbpsでているやん・・・・ということで、おかしいのはPC-AのNIC、KILLER E2500であることが確定です。

ここで、一つ気がつきました。
奥さんから借りてきてテストしたPC-Cが搭載しているNICはギガビットイーサ(1000Mbps)対応、我が家の構成で使っているスイッチングハブもギガビットイーサまで対応している仕様ではあるのですが、PC-Cを接続したときには100Mbpsでリンクしていました。これは最終的に光回線に出て行くブロードバンドルータが安物(NTTからのレンタル品)で、ここのLANポートが100Mbpsまでしか対応していないから、と思われます。このように、その時のネットワーク構成に合わせて最適な速度でリンクするように、大方のNICやスイッチングハブにはオートネゴシエーションという機能が搭載されています。どの速度でリンクしているか、はスイッチングハブのLEDの点灯色などで判断することができます。

我が家のスイッチングハブの場合、オレンジ色で点灯すれば100Mbpsでリンク、緑色なら1000Mbpsでリンクしていることを示します。

また、NIC側はオートネゴシエーション以外にも手動で100M/全二重、10M/半二重などの通信モードを指定することができますが、大抵の場合デフォルトがオートネゴシエーションに設定されていると思います。
PC-CのNICもオートネゴシエーションに設定されていました。

問題のPC-Aを接続してごちゃごちゃやっていたとき、このオレンジ色のランプ見た記憶ないよなぁ・・と、PC-Cを外して再びPC-Aを戻してみると、やっぱり緑色が点灯。1000Mbpsでリンクしようとしています。これがいけないんじゃないの?

ここで、PC-AのNIC,Killer E2500の速度設定を確認してみますと、オートネゴシエーションにはなっています。それなのに、PC-CのNICのオートネゴシエーションと結果が異なる・・・ということで、手動でオートネゴシエーション→100Mbps/全二重に設定変更してみます。

これによって、PC-Aとケーブル接続されているスイッチングハブのポートのLEDもオレンジ点灯となり、100/全二重接続となりました。PC-Cを接続したときと同じ状況になったわけです。手動で指定しているのでそうリンクするのが当たり前といえば当たり前です。そしてこの状態でスピードテストしてみます。

約60Mbps! 改善しました!さらに、別サイトで実施したスピードテスト結果が本日のアイキャッチ画像となりますが、時間帯によって変動はありますが最終的には下りも上りもほぼ70Mbps~95Mbpsの間で安定するようになりました。

Killer E2500のオートネゴシエーション、バグってない?

という感じでしょうか・・
オートネゴシエーションでそのLAN環境に最適なリンク速度が選択されない、そしてそれが起きるのはPC-AのKiller E2500のみである、という事実から、現状の判断としてはKiller E2500のドライバにバグがあり、オートネゴシエーションが正しく作動していないのではないか?と考えています。

ちなみに、問題が起きているPC-Aの状況を書いておきますと、

OS: Windows10 Pro 64bit バージョン1803 OSビルド17134.765
Killer E2500ドライバ: 2018年9月リリース 9.0.0.49

です。ちなみに、ドライバはこの前のバージョンでもダメでした。

本来は、NICのリンク速度/接続モードはオートネゴシエーションにしておくのが望ましく(何かLAN構成が変わったら自分でなんとかしないといけないから)手動で100M/全二重にしておくことは好ましくないのですが、これをやるのとやらないので出る速度が違い過ぎるので仕方なくしばらくこのまま運用してみます。

結論:Killer E2500には気をつけろ!

このNICに関連するアプリケーションKiller Network Centerのプロトコル優先度制御、そしてNICのドライバのバグとおぼしきダブルトラップによって、ネットワークの上りスピードが本来でるべき速度の数100分の1しか出ていなかった・・・というのが最終的な結論です。

そして、このようなPCのNICの問題に起因するようなネットワーク速度の低下は、たとえばプロバイダや回線業者(NTTなど)に相談してもほぼその原因に行き着くことはないんではないか、と思います。公衆回線側には一切問題がありませんから・・

どこに問題があるのか?が切り分けられると、何をすれば良いのか、どこを見てみればよいのかがはっきりしてくるのでピンポイントに対処することができます。そしてそれには何台かのPCが家にあって、ことなる条件での接続状況の比較ができると比較的やりやすいのかな、と思います。思いますが、我が家はたまたま諸般の事情により複数台のPCが転がっている環境ではあるのでこれができますが、実際にはなかなか難しいかもしれません。

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